中国・タイ出張記(04/12/28)

 10/26〜30まで、中国・タイに出張してまいりました。議会の仕事ではなく、会社が進出する予定の工場の進捗状況の確認です。中国2.5日、タイ2.5日のハードスケジュールでした。工場の進捗については企業内部の話であるため詳しくは申し上げられませんので、全体の印象についてお話しいたします。
 中国の工場は杭州にあり、自動車用組電線の部品を生産しております。全体的に受ける印象は大変エネルギッシュで、とにかく人が多い。どこからこの人たちがあふれてくるのかという感じでした。運転手に杭州の人口を聞いたところ700万人ということでした。(本当かどうか分かりませんが..)運転手といえば、この国には交通ルールはあるのかと思うくらい運転は乱暴です。例えば3車線しかないところに5車線を作ってしまったり、制限速度50kmのところは120kmで走行しますし、日本では考えられない交通事情です。
 また、エネルギッシュと申し上げましたが、各個人の中に無意識のうちに国を作り上げて行くという思いが醸成され日本の高度成長時代を思わせるような感じが致しました。これは、世界中の工場が中国へ集中しているということが追い風となり彼らにそういった意識を芽生えさせているのでしょう。

 追記、工場に訪問を歓迎する看板があり、その看板を写真を撮らせてくれと受付の女性に申し出たところ恥ずかしそうに断ってきました。それでもお願い!と頼むと女性は看板の横でポーズを取ってくれました。どうやら、女性と看板を一緒に撮らせてくれと思われたため恥ずかしそうにしたのです。

工場の窓から
輸出特区に位置し、他にも日系企業が
どこからわき出てくるかと思うような従業員
この国には空洞化という言葉は無いようです
歓迎の看板
矢印の所に名前が

 タイの工場は、チャチェンサオにあり、自動車用組電線を生産しております。工場に着くと何か楽しそうにイベントをやっておりました。聞いてみると廃棄物(テープの芯やシールの裏紙など)から作った衣装のコンテストをやっているとのこと。遠目から見てはとても廃棄物とは思えません。また、工場のモニュメントなども廃棄物から作ったものを展示してありました。ここの工場のテーマはリサイクルのようです。それを衣装コンテストに結びつけてしまう遊びの感覚は日本にはないものと感心しました。
 仏教国のせいか、国全体が落ち着いた印象を感じました。南国、そして仏教国と私の感性に合致しており、中国よりもタイの方が相性がよい気がしました。日本からの出向者も新工場設立に向け頑張っており応援の言葉を残し、この国を後にしました。

廃棄物で作った衣装 廃棄物で作成されたモニュメント

 

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