行政視察
 去る、6月25日〜26日にかけて市議会の総務委員会で大阪方面に行政視察にいってまいりました。行政視察とはその名の通り市議会の議員で御殿場市以外の地方自治体について視察調査を行うもので、年2回行います。
 議員は主に書籍や新聞や各自治体に直接問い合わせたりして行政情報を取得しますが、その情報をもって現地を視察した時に情報と現場の実状の大きなギャップに気づくことがよくあります。ですから、私はこの視察というものを大変重要に考えております。
 今回は泉佐野市の消防本部と岸和田市の幼稚園の異年齢児教育について視察を行いました。大阪というと商人気質の町というイメージがありますが両市共に大変親切に視察に対応して頂きました。

泉佐野市 消防本部
 泉佐野市は関西国際空港の所在地です。消防本部はそのアクセス道のすぐ近くにあり庁舎には防災学習センターを所有しております。そして、泉佐野市消防本部とは別に関西国際空港内(市の消防本部とは管轄が違う)の消防組織の視察。更には先方のご好意で関西国際空港の二期工事の状況まで視察できました。

地震体験室(防災学習センター)
家具転倒防止の必要性
地震体験室(防災学習センター)
誘導灯の必要性
司令室(消防本部)
関西国際空港二期工事イメージ 関西国際空港工事司令室

岸和田市異年齢児保育
 岸和田市では、市立幼稚園の4歳児の待機児童が200名を越えており、ここ数年来大きな行政課題となっておりました。その要因は市内に23ヶ所の幼稚園がありますが、その殆どが3教室で構成されており、5歳児が70名定員、4歳児が35名定員であり、4歳児の収容能力を持っておりませんでした。そこで当市は、4歳児と5歳児を一括して同一の教室で授業を行う異年齢児教育を導入したそうです。これによって、待機児童は20名ほどに減り、効果は十分にあったと、当局は評価しておりました。また、導入の際、先進地が他に無かったため、独自にカリキュラムを作成し、本年から導入したそうです。御殿場市は、待機児童は3歳児において数十名あるだけですが、当制度を導入することによって何らかの対策ができないか、当局と折衝するつもりです。
 現場を見ましたが、4才・5才の園児が楽しそうに授業を受けておりました。「混合保育と異年齢保育は違う」と教育課の職員がいっておりましたが、先生方がその日の教育プログラムを4歳児、5歳児向けに作り、授業を開催する姿を見たときは、多大な尊敬の念をもった次第です。ただ気になったことは、殆どの担任が35名の一杯の定員であること。先生方は口にしませんでしたが、その負担の大きさは容易に推測できます。国の幼稚園設置基準では一学級35名までになっておりますので、国の基準には抵触しませんが、見直すべき基準の一つであることは確かです。

4歳児と5歳児が一緒に授業
4歳児は胸に星のワッペンがついております
遊戯室での授業 当日の教育プログラム(担任が作成)
本当に教育熱心です

泉佐野市、岸和田市の職員の皆様、丁寧かつ親切な対応ありがとうございました。

議会日記へ戻る

ホーム